葛葉ライドウ対アバドン王 小ネタ其ノ壱
※金髪の青年 ネタバレあり
[報復の狼煙]
金王屋地下、業魔殿―――ライドウとヴィクトルがデビルカルテを開いて話し込んでいる。
「こいつはどうだ?」
「タム・リンか。葛葉は目が高いな。だがこいつは妖精との相性がすごぶる悪いぞ」
「なかなか難しいな…」
「何をこそこそ話しておる」
すたっ、とゴウトがテーブルの上に飛び乗る。謎の染みや焦げ跡を猫の脚で器用に避ける。
「ああ、悪魔が欲しいという依頼が入ってな」
「ほう」
「それが美男子に限るという条件がついていて」
「待て」
「妖精王国、というかオベロンからから凪に来た話なんだがな。このようなセオリーは予測のカテゴリに無いというので協力している」
「凪…」
「個人的には精神の壁持ちのタム・リンが最適だと思うのだが。しかし凪を困らせたくはない、ジレンマだな」
「お前、まだあの件を根に持っておるな!」
「そうだ、ひとしゅ」
「待て待て待て!」
○ ● ○ ● ○
[次回作での登場希望]
「やあ、また会え…なんだいその子は」
「ヴィクトルの最高傑作、銀氷属ルイホーくんだ」
「ヒホ! 魔界のプリンスになっちゃるホー!」
「ちなみに思い出特技“ゼニガットメン”を持っている」
「…嫌がらせなんだね?」
○ ● ○ ● ○
[俺より強いやつに会いに行く]
胡坐を組み、何やら考え込んでいる様子のライドウ。その前には数本の刀が並べられているが、どれも妖刀と呼ぶにふさわしい業物ばかりである。
「どうした、修験地獄にでも行くのか?」
「いや、ある武術家と手合わせすることになったんだが、何をしてくるか想像もつかなくてな」
「武術家?」
人間相手に真剣、しかもこのレベルの刀を使おうとするとは。ゴウトは首を傾げた。
「以前、怪奇作家にオキクムシを渡したことがあっただろう」
「確か、平井とかいう…」
「そう。オキクムシから俺の事を聞いて興味を持ったらしい。是非とも会いたい、というので出向いた」
「ふむ」
「悪魔やサマナーについて知りたがってな。差し障りの無い範囲で話をしたら、急に興奮し始めて…」
「…」
「“ネタ神が来た!”とか叫んでいたが、何も来なかったぞ。作家とはああいうものなのか?」
「…おそらくそうではない、と我は思うが」
「で、次は絵のモデルになるよう頼まれた。演舞が見たいのだろう」
「絵のモデル…」
「“帝都で一番の縄師”が同席するそうだ。初めて耳にするんだが、縄師とはどのような戦いをするのだ?」
「………悪いことは言わん、止めておけ」
「そこまで言わせるとは、よほどの使い手のようだな」
「いや、そうじゃなくて」
「ううむ、世界は広いな。腕が鳴る」
「頼むからそっちの世界には行かないでくれ」
→あとがき
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